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現代萌え文化思考


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@ほぉ〜むcafe というメイド喫茶
2006年9月10日(

 メイド喫茶は、「趣味」の延長上で経営されることが多い。ところが、@ほぉ〜むcafeは、あくまでもビジネスだ。その第一の現れが、メディアへの露出なのだ。メイド喫茶はマスコミの取材を受け付けないところが多い。好奇の目でみられて、悪意を持つ記事を書かれることに辟易(へきえき)としているからだ。ところが@ほぉ〜むcafeは、どんどんメディアに露出する。広告費を考えたら、メディアに露出した方が、コスト的に有利だ。そして記事をみたアキバ系以外の普通の人が、「メイド喫茶って、どんなところだろう」と興味を持ち、全国から集まってくるのだ。


 @ほぉ〜むcafeのメニューは、ソフトドリンクは500円均一、アルコールは1000円均一という分かりやすい料金体系になっている。ただし、店の奧の「リビング」に座ると一人300円から500円の追加料金がかかる。こうして、「細かく稼ぐ」ところが、いかにもビジネスらしい。

 また、@ほぉ〜むcafeにはポイントカードシステムがなく、メイドさんとのツーショット写真は、手持ちのカメラでは原則としていくら通っても撮れない。ただ、1000円支払うと、店内にあるプリクラの機械でお気に入りのメイドさんとツーショットを撮れる。つまり、通い詰めるマニアを厚遇するのではなく、一見のお客でも、お金さえ払えばメイドさんとのツーショットが撮れるという工夫だ。

 500円でワニゲーム、ブルドッグゲーム、大富豪、スピード、ブラックジャックといったゲームの対戦をメイドさんと楽しむこともできる。メイドさんに見事勝利すると、ガチャガチャのコインを1枚貰え、店内のガチャガチャを回して出てくるカプセル内の紙に書かれたオリジナルグッズがプレゼントされる。また、リビングには様々な衣装を吊したケースがあり、10分間1000円でメイドさんに着てもらうことが可能だ。こうした工夫は、収益を稼ぐと同時に、メイド喫茶を初心者でも楽しめるようにするための工夫とも言える。

 @ほぉ〜むcafeが少し変わっているのは、アイスコーヒーを頼むとメイドさんがガムシロップとミルクを入れて、ストローでかき回してくれることだ。わざわざホットティーを頼まなくても、メイドさんとのコミュニケーションがとれるのだ。こうしたサービスは、ディープなメイドオタクには許し難いことかもしれない。メイドの原点はあくまでも19世紀イギリスのメイドであり、当時存在しなかったアイスコーヒーをメイドさんがサービスするのは、邪道だからだ。しかし、@ほぉ〜むcafeにとっては、そんなことはどうでもよいことだろう。お客へのサービスが、メイドさんの趣味よりもビジネスとしては優先するのだ

@ほぉ〜むcafeを開店するとき、他の店を見て回り、普通の人が入りにくい雰囲気の店が多いと感じたそうだ。そこで、カップルでも入りやすい開放的な店を目指したのだという。経営者がオタクでないことが、ビジネスとしてのメイド喫茶経営を可能にしたのだ。



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