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女性でも安心? 秋葉原に生まれた新ビジネス戦
2006年8月24日(

8月5日、秋葉原の中央通り沿い、1号店のすぐ隣に「コミックとらのあな秋葉原本店」が開店した。

5階がフィギュアや玩具などのホビー、4階が女性向けインディーズ・コミック、3階が女性向け商業誌・コミック、2階が喫茶、1階が一般向けDVDソフト・音楽CD、地下1階が成人向けDVDソフト・PCゲームというフロア構成になっている。
 実は、本店ができる前は、警察から何らかの指導が入るのではないかという噂があった。最近、いわゆる有害図書やエロゲー、きわどい内容のDVDなどを警察が問題視していて、そうした商品を主力にそろえるなら、何らかの規制を課してくるのではないかと言われていたのだ。ところが、新本店はそんな心配をよそに、健全そのものの構成になっていたのだ。

 まず、成人向けDVDソフト・PCゲームを地下に持っていったため、普通の入店者は一切そうしたものに触れないですむ。3階、4階は女性向けフロアとされた。もちろん女性向けの雑誌や書籍だけが並んでいるわけではないが、作家のサインがたくさん飾られ、このうえなく明るい雰囲気になっている。結局、警察からの指導は一切なかったそうだ。

 もしかすると、「秋葉原本店」で打ち出した新しいコンセプトは、とかく暗かったり、変態扱いされがちだったアキバ系グッズの店舗を、女性でも気軽に入れる明るい清潔な店に変えることだったのかもしれない。

コミックスを中心に、フィギュアやトレーディングカード、CD、DVD、ゲームなど一通りのアキバ系グッズをすべて扱ってしまうというビジネスモデルは他に存在しない。だから、地域展開をすれば需要はすぐについてきたし、売り上げも増えてきた。しかし、すでに主要都市に軒並み展開してしまったために、今後は新しい分野の拡大が必要になってきている。

 女性を意識したことは、2階の喫茶「Cafe with Cat」にも現れている。このカフェのキャラクターはメイドではなく、オリジナルのネコだ。衣装に肌の露出はほとんどなく、あくまでもネコのイメージを出すことを優先している。

店は清潔感にあふれていて、Cafe with Catオリジナル・ロゴ入りの食器はとてもおしゃれだ。しかも、コーヒーなどのドリンク類は400円から、カレーやパスタは700円、食事をした人が注文できるミニパフェは300円と、飲食料金の設定もリーズナブルだ。Cafe with Catオリジナルのグッズも充実しており、店のロゴがはいったライター150円、クロス300円、灰皿500円、そして「にくきゅぅ」という名前のマシュマロは525円となっている。

 まるで原宿や渋谷にいるような雰囲気で、アキバ系グッズのショッピングが楽しめる「秋葉原本店」。


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